2007年1月27日土曜日

銀行後進国アメリカ?

為替屋のアメリカ進出を考えていろいろ策を練っている最中。この中でのワンエピソード。

銀行後進国アメリカ?

アメリカと聞き何を連想するだろうか?行ったことがある人、アメリカで働いたことがある人、別々の反応があるに違いない。知らない人は先進国、テクノロジーも進んでいると思うだろう。銀行システムに関しては全く逆。知っている範囲では日本、イギリスの10年前の状況。端的な例を挙げると、日本、イギリスでは当日の電信振替は当たり前。オンラインで200-300円程度で出来る。アメリカはこれが普及していない。それでは日常の支払いを何を持って行うのかというと、小切手である。小切手というのは面倒くさい。紙であることからそれをお金にすり換えるシステムが必要となる。物理的に処理されることになる。イギリスにも小切手はあるがいまはほとんど銀行カード(キャッシュカード)が使われていて、電子処理をもって行われている。驚いたのはアメリカはこの小切手が戻ってくること。戻ってくるというのは本当に自分の銀行に戻ってきてそれが手元にコピーとて届いたり、インターネット上で自分の銀行口座にログインすると見れたりする。でも何故それが必要なの?というのがイギリスからの自然な疑問。イギリスではいったん振り出した小切手は行きっぱなし。振り出した先が当然現金化するだろうということ。それが小切手の使い方。返ってくるとか、それが自分にコピーとして戻ってくるとか何故必要なのか全く理解でいない。その分だけいらぬ処理、人が関わり、銀行のコストが増す。そのコストは預金者が払っているわけで、ここからがその話。国内からの振込み入金があるとお金がかかる!?日本、イギリス共に聞いたことがない。これがアメリカはかかる。小切手を使わせることでコストがかかるから、小切手はすぐに口座の残高に入ってこない。この効果は、その間銀行は金利を稼げることになる。小切手がいまだに主流なものだから支払いがオンラインで行っても出先は小切手。説明するとオンライン料金支払いサービスというもの。イギリスだとオンラインで確かに電気料金、ガス、水道簡単に支払いが出来る。直接支払う電子処理。アメリカもこれだと思って使ってみて仰天。オンラインで支払いを手続きするとその先で小切手が発行され(一応自動)、これがなんと郵便となってあて先に配達される。電子処理に程遠い。この間銀行はどうかというと、小切手発券銀行は郵便が届くまで金利が入る、小切手を受けとった銀行はどうかというと、小切手が現金にすり替わるまで金利が入る。電子処理には出来ない理由あり。この金利は動く資金の額を考えるとバカにならない。でもこんな状態いつまで続くの?これが為替屋がイギリスと同じような同日送金が出来ない理由。みんな不便に思ってないのかな?

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